楽園ベイベー

熱気が東京を包み、寝苦しい夜が続く。
扇風機必須。
扇風機発明した人に過去に会いに行って感謝したいぐらい。


俺はといえば、7月の後半から殆ど休みなく仕事をし続けて、それでも仕事が終わらなくて、期日が迫ったり炎上したりするのを覚悟の上でなんとか自分のペースを守り、足元を固めようとしている。


しんどい自覚があるから、やはり今が耐え時なのだろう。
周りからもブツブツ言われながら、それも気にしたらいけないと思い必死に前を向く。
言い訳や責任転嫁をすればこれほど楽なことはない。
しかしそれをしたら、すなわち組織の惰性的な環境に、ぬるま湯に甘えることになる。


ブログを書くことは思考の整理になるし、それは余裕がないときこそやらなければならないのかもしれない。
思えば新人の一番しんどいときからブログを書き続け、色々なブログサービスを経たがもう7年以上続いている。
そもそも毎日書いていた。
今考えればまだ余裕があったのかもしれないが、「余裕があるからブログを書く」のではなく、「ブログを書くことで余裕を生み出す」のだろう。
今こそそれを実践しなければいけないのかもしれないし、もしかすると新入社員の時にはそれを感覚的にわかっていたのかもしれない。


組織のあり方や企業のあり方に目を向けるようになった、というか目に付くようになった、もっと極端に言えば
「目に余る」。


それが最近の自分と隣り合わせの感覚だ。
もともと会社に対する問題点はたくさん感じていたつもりだったが、よくよく考えれば問題点などない企業はないし、
「問題点に気付きながらそこに目を向けずに進んでいく」こと自体が問題点なんだと思うようになり、
それは誰のせいでもなく感じた本人がアクションを起こさないとならないのだという結論がやっと見えてきた。


そんなつもりで会社に入ったわけじゃなかった。
建築を学び、それを仕事にしたいと思い、営業や設計やらの部署の希望やしんどさはあるにせよそれを仕事にして一人前になろうと努力してきた。
ミクロとマクロの違いもわからずに小手先に走ったり、一般社会人としての処理能力に欠けていたり、そういうことを自分の問題点として感じ、反省し、学ぶこともできた。
「今会社が自分に求めていること」を意識することも、「個人として何に満足感を得るか」という考察もできた。
そこにきて、やっぱり
「より良い環境でより良い仕事をし、社会貢献といったら大袈裟だが、社会に対しての民間企業のアイデンティティを確立すること」
に気付き始めたのが最近の現状なのだ。


この10日間ぐらいで色々感情を揺さぶられたことが多かったので、TwitterFacebookでのPostを列挙することにする。

仕事中常にケータイか固定電話で電話しているイメージを持たれていますが、ケータイという鎖無しで仕事をまわす実験をしています。

28 Jul

こんなものにつながれているから、企業としての個人情報の意識やマンパワーな部分が全く改善されないんだと思い、実践し始めた。
俺は人一倍電話を使う。
声もでかい。
常に会社では電話をしているイメージがある(らしい)。
会社に電話をよこせば済むことじゃないか。
事務方のスタッフがいるから、俺が出られない、外出していても取り継げるじゃないか。
個人で仕事をしている不動産業者の社長がおっしゃっていた。
「年間3〜400万円出して事務の人雇えばいいんだろうけど、そうもいかないので」
その社長は個人の携帯にバンバン連絡が来る。
不動産だから物件確認も多い。
そういうものは無視するという。
それでもプライベートがむちゃくちゃになっているという。


俺も今でこそ何とも思わなくなったが、休みの日に個人の携帯が手放せなかった。
着信があれば頭は仕事モードになるし、ちょっと目を離した隙にふと見ると着信ありのランプが点滅していたりして、それはもううんざりしていた。
「○○様」という着信表示に一瞬で構えてしまう。
そんな生活だった。


けど、そうやって携帯なんかで仕事を受けているから、組織として個人の仕事が見えなくなっているのだ。
これは自分がある程度人の仕事を見るようになって初めて実感したことだ。
特に組織営業をやるのであれば。


俺は最近は自分の名刺にも携帯の電話番号は書かないようにしている。
事務方がいる、大きな会社にせっかくいるのだから。

考察:ケータイ持たせて営業させてるから、管理不十分で仕事が見えなくなるんだと思う。
連絡取れなくて困るぐらいなら、外に出させなければいい。
社内にいくらセキュリティ入れたって、人を内外行き来させる時点で情報は漏れる。

28 Jul

お客さんの企業に求める「熱意」って何なんだろう。
それがもし「特別扱い」だとしたら、俺は商談を断ろうと思う。

30 Jul

お客さんは全く悪意はないのですが、企業側がスタンスを全くもって間違ってることがあります。
指示として、「あなただけの為に」という姿勢を見せろと。
それはプロじゃない。
全てのお客さんに満足を持ってもらうのが仕事。

30 Jul


商談で感じたこと。
これもお客さんにではなく、会社のスタンスに疑問を持ったから。
もっと言えば、自社とそれを取り巻く協力業者、建設業界全体に対する疑問。
ボランティアではない。
ただ、1か0かのビジネスでもない。
人間力も問われる。
けど「信頼」って何なんだろう。
人間に対しても「信頼」という言葉は使われるけど、よくよく考えれば機械などにも使われる。
そこに「安心」や「品質」が上乗せされるのであれば、「人間味」というパラメータと相反する。
信頼って、何だろう。
そして人間が出す「熱意」って何だろう。
「熱意」って機械には出せないものだけど、それはサービスとの相関は本当にあるのだろうか。


そして「熱意を見せろ」という上からの指示は、正しいのだろうか。
人一倍熱意で仕事を取ってきたからこそ、何となく壁にぶつかってしまった。

7月は弟の結婚式やハワイ旅行や試験やセミナーや仕事のヤマ場や諸々めちゃくちゃな1ヶ月だったなあ。

1 Aug

そんな一ヶ月でした。

昨日は会社でいつもお世話になってる業務経理の女性社員のリクエストで、お礼も兼ねて新宿二丁目の知り合いの店に連れてった。
「メス豚って言われてみたい」ってあんた...。

2 Aug

あんた・・・。

コンプライアンス遵守」を掲げる大きな企業ほど、逆に言えば「そこを指差し確認しないとはみ出る危機感のない社員が多い」ってことなんだろう。
小さい母体の企業ほど、そんなものなくても一人一人の意識が高い。
恥ずかしくなる。

2 Aug

逆に大きな企業でも社員のモラルや危機意識が高ければ、今更「コンプライアンス遵守」なんか掲げない。
掲げたとしても安全側の設計である確認と周知徹底程度だ。
コンプライアンスや法務の部門が忙しい企業は業態そのものがマズい。

2 Aug

そこの判断は、企業や部門の対外折衝や連携の多さで決まる。
一つの企業で完結できたりアウトソーシングヒエラルキーがある企業は、その中での常識が形成される。
他流試合をどれだけ重ねるかで、人の意識は補正され、企業の舵取りに繋がる。

2 Aug

独自の進化の行く末は、企業自体のガラパゴス化だろう。
そこに美しい文化や守るべき風土とブランディングがあればまだしも、インフラとしての役割を担おうとする時点で破綻している。
インフラになりたければ、大量の努力と労力で常識を作り続けるべきだ。

2 Aug

特定の範囲内での常識を疑う為にも、他流試合を積む。

2 Aug


そういうことなのだ。
大企業病っていうか、なんなんだよそれって感じ。


最近非常にお世話になっている設計の上司のFBを覗いてみると、仕事上の顔とは全く異なるアクティビティと表現力があり、いい意味で裏切られる。
そうか、こういうのが彼のパブリックなIDなのか。
俺はそこがごちゃまぜかもしれない。

4 Aug

社会との繋がり方の問題だろうが、そういうギャップを感じることとなった。
色々な年齢の人と付き合うということは、そういうことなのだ。


解体現場で、「機械に支配されている世界」の話になった。
カーナビ、携帯電話。
昔はでお客さんの電話番号も、現場までの道順や目印も全て記憶していたのに、と。

5 Aug


そういえば、この携帯電話考察の前にカーナビ使わないようにしたんだった。
おかげで都内の道は大体すみずみまでわかる。
地図も読める。
いいことばっかり。
ファッキンカーナビ。


今帰り。
今日も超絶仕事した。
仕事で携帯電話を持ち歩かなくなったので、色々まずは炎上しているが、徐々に鎮火してきた。
仕事以外の時間帯のストレスも減少するだろう。
もうひと踏ん張り。

6 Aug

割り切ったら、楽になってきた。


キャパオーバーでメンタルが完全にマズいことになってるので、親友に相談しに行くことにした。
仕事は溜まっているが、とりあえず滞留しちゃまずい仕事はやって、そこでやめにした。
俺には自慢してもしきれない素晴らしい友人がたくさんいるのだ。

8 Aug


恵まれている。

若者はめげて辞める。
中堅は割に合わなくても甘受し始めるか、辞める。
ベテランは今更辞められないから大人しく離陸を視野に入れる。
つまり会社を変えようと格闘する奴はどの世代にもいない。
改善点を「昔からの永遠のテーマ」「臨機応変に」で片付ける人が一番厄介。

8 Aug


極めつけは後述するが、末文の通り、許せないのは達観した気になっている人たちである。


色々ためになった飲みだったが、今俺に必要なのはもうちょっと違った...。
今日の人事面接の方が言いたいこと言えたなあ。

9 Aug

「そんなのお前が心配することじゃない、管理職や経営者になってから心配する話だよ。
今のお前は自分さえ良ければいいと思って仕事すりゃいいんだよ」
って言われて、まだ理解できないでいる。

10 Aug

「会社への紹介なのか、あなたへの紹介なのか、どっちなのかが大事」と言われ、俺も駆け出しの頃強くそう思ってた。
けど、俺が会社に所属してる時点で前者でしかないし、個人への信頼度と同時に企業への信頼度を高める義務があるんじゃないかと思っている。

10 Aug

所属がその企業を離れて、それでもついてきてくれる人がいたら、それが初めて自分への評価なんだろう。

10 Aug

義務で思い出した。「下を育てる義務はない」と断言された。
「お前は自分の仕事ノルマに専念すればいい」と。
けどノルマなんて大した事ないし、仮にそこを割いてでも下の面倒は見るべきだと、そこは義務だと思う。

10 Aug

最終的には「お前の言ってることは理想論だ」と。理想論ってむしろ口に出すべきじゃないかな。

10 Aug

色々思い出してムカついている。
相手にではなく、場の展開に。
会社と個人の対比を前提に話が進んでしまったことにも、議論の軌道修正をしきれなかった自分にも。
腹が立つ。そういや原辰徳と同い年って言ってたな。
まあいいや、オナニーして二度寝する。

10 Aug


まあ、二度寝は新規の仕事の依頼でできなかったんだけどさ。
色々思ったよ。
「もしかして、俺先輩たちが講釈垂れる内容なんか、とっくに気付いちゃってるのかも・・・」
なんて。
わからないからこそ、もっともっと謙虚になるべきだと思った。
ただ、言葉を発しないと賛成も反対もされないので、自分の価値観とそれ以外との差異や乖離があるのかどうかも確かめるために、
人事面談を希望し、想いの一部を発信してみた。


結果、「盆明けにもう一度話しをしたい」と。
まさかの第二ラウンド。



企業って何だろう、会社って何だろう、社会と繋がる、社会に還元するって何だろう。
そういうことばっかり考え出してしまい、雨の中高速で走る車のフロントガラスから見える世界のように、俺自身も視野が狭くなってしまっている。
だからこそ周りにいるたくさんの友人やたくさんの応援してくれる人たちの意見を大事にしながら生きていかなければと思う。


楽園は存在しないのだ。