第23回 星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン (野辺山ウルトラマラソン) 走ってきたよ

今年はヤバかった...




去年の初めての野辺山

第22回星の郷八ヶ岳野辺山高原ウルトラマラソン出てきたよ - 根性練太郎_Attack into Unkown World

13:42:32 野辺山ウルトラマラソン 2016/5/22

オレンジ:完走者最遅   青:完走者最速   緑:完走者平均   ピンク:自己記録

距離 経過時間 通過順位 ラップ
10km 1:12:46 1618 1:12:46
20km 2:33:12 1603 1:20:26
30km 3:47:31 1514 1:14:19
40km 5:02:37 1462 1:15:06
50km 6:17:37 1432 1:15:00
60km 7:53:08 1361 1:35:31
70km 9:28:39 1308 1:35:31
80km 11:20:43 1268 1:52:04
90km 12:22:52 1157 1:02:09
Finish 13:42:32 974 1:19:40


また出ることになるとは...
というわけでようやく筋肉痛も内臓の疲労も回復した(と思われる)ので、回顧録
来年、ちゃんとこれ読み直してから出場しろよ...

レースの準備

主なものは相変わらず山手線一周
今年はこれに加え「餃子ラン」「ビアマイル」を実施。
ビアマイルは関係ないと思いきや、炭酸に打ち勝つ練習なのである。
ウルトラマラソンはとにかく内臓が強いにこしたことはない。
ちゃんと水分を取って、食べたいと思ったら食べ、まだ飲み込んでいなくても走り出さなければならないのだ。

前日の動き

朝一番で妻の実家に車を取りに行く。
去年は夜に現地に向かったが、やはり前日から入った方が余裕があるだろうとの判断で前日入りを決める。
昼過ぎに自宅を出発、ボロボロのシューズを買い換え(前日に買い換えるなよ)、味の素スタジアムへ。
今年はゆりさんと一緒に行くことにまったのだが、ゆりさん土曜日に企業対抗駅伝出てからだってさ...


味の素スタジアムでゆりさんを拾い、17時までの前日受付へ。
昨年夜入って夜に帰ったから気づかなかったのだが、八ヶ岳が絶景である。
マジで綺麗だった。
写真は撮るのを忘れた。


ゼッケンの受け取りやらなんやらを終え、甲府へ戻りビジネスホテルへ。
温泉があるからと選んだが、もう少しマシなとこ選べばよかったか...けど前日ゆっくりするわけでもないからいいか...
18時頃夕食を摂り、20時頃には寝た。
同じフロアの他の部屋がうるさすぎて眠れなかった...

スタートまで

2時起床、3時出発、4時駐車場到着。
今年はウェーブスタートで5時と5時20分に分けられており、僕は5時20分。
ゆりさんは5時。
ゆりさんと歩いてたらBadassキャプテンのハリソンと会い、一緒に気合を入れた。


ゆりさんを見送り、体育館で少し暖をとる。
朝はやっぱ気温低いんだよね。
けど日中気温が上がるのは明白だから何も着込めない。


体育館で今年も大学時代の先輩のアダチさんと会い、スタートラインでようやくユキさんとも会えた。
今年は一人じゃない。


スタート


去年結局ギリギリだったのを反省し、今年は気持ち速めに入った。
キロ6分15秒くらい。
途中早めにトイレに入ろうとしたら前の人がかなり長期戦で、そこだけで5分くらいロス...
ああすっげえ後ろになってしまった...
なんて思いながら走り出そうとしたら、目の前にライトセイバーを持ったジェダイが...




「お疲れっす!去年沿道から声かけてた孫悟空っす!」


なんという奇跡...!!!!!
ていうかジェダイ...


実は、去年完走できた要因として沿道から孫悟空がいろんなとこで応援してくれたのだ。



名前を聞いてなかったので、御礼を言いたくても言えずにいた。
今年また沿道で会えないかなあ、なんて思っていたら、なんという奇跡。


去年の御礼を改めて伝え、お話しながら走り出す。
本当に嬉しかった。
聞けば有名な浦安ランニングクラブのメンバーで、今年で野辺山4回目、チームも10名以上で出ているとのこと。
今年は70代の方の伴走をしていた。
すごいなあ。


少し一緒に走ってから、元気をもらい別れる。
こっからは去年のタイムとの戦いだ。
そう言い聞かせ、大きなアンテナ望遠鏡を見ながら山道へ向かう。



May the FORCE be with you...



42kmポイントまで

ユキさんは先に行ってしまった。
最初に来る最高地点までは去年とあまりペースが変わらなかった。
うーんいかんなあ。
そう思いながらエイドを数カ所越えるとユキさんがトイレから出てきた。
1週間前に風邪をひいたそうで、なんだか顔色も思わしくない。
42kmでリタイヤするかも、とのこと。
こればっかりは仕方がない。


ただ、ユキさんと一緒に最高地点から下り始めたのがよかった。
去年ここでセーブしてたからぐんぐん抜かれたのだが、今回はここがポイントだった。
通過順位は10kmポイントで1867位だったが40kmポイントで1104位。
下りはスピードを殺さずにある程度加速した方が結果的に疲れないことを知った。

42kmポイント


延々と下る。
陽はどんどん高くなる。
そうだ、この光景だ。
去年ここでなんか視界が明るくなって昇天してく気持ちになったんだよな..


けど今年は違った。
まず意識がはっきりしている。
42kmもあっという間。


42kmポイントでは、ゆりさんが待っててくれた。
元々ゆりさんはコムラッズの練習の為に71kmまで行っちゃおうかって言ってたのだが、


「ごめん71kmまで行けないや〜。入賞しちゃって」


ふらっと出場してそれかよ...


ユキさんも合流して、暑い中ドロップバッグから凍らしたお茶のペットボトルをくれた。
「僕はリタイヤです、これ持って頑張って!」


なんとありがたい...
けど二人が42kmで終わってスッキリしている空気感の中、リスタートするのが本当に辛かった。
この暑さの中いつまでもここにいるわけにもいかず...


というわけでそこから再びひとり旅。

71kmポイントまで

42kmまでを第1部とし、次71kmまでを第2部、79kmの馬越峠を越えたら87kmポイントまでを第3部、残りを第4部とした。
71kmまで行ければ、その後すぐ87kmまで行ける。
そしたらあと13km。
もう終わりである。


そういうつもりで71kmポイントに向かう。
42kmのあとは、だらだらとまだ下り、50kmポイントがある。
そこらへんまで余裕があれば、そこから5kmの往復、民家の多い渓谷の通りをまた山道へ戻るまでの退屈なコースだ。
それを耐えればいい。



下りを重力にまかせて気持ちよく走れたのがよかった。
登りは少しでも足が前に出て入ればOK。
そういう割り切り方が必要だった。
50km地点で蕎麦を食べ、水を頭から浴びて再スタート。
調子は悪くない。
脚もまだ動く。


去年、55kmからの往復が気が遠くなる想いだったが、今年は余裕があった。
村役場まで集中して走る。
集中、と書いてて思ったが集中力があったのかもしれない。


往復して65km、エイドをいくつか越えれば71kmポイントへ着く。
暑さで水分がどんどん飛んでいく。
結構危ないよね...
ここまで気持ちが切れなかったから、気付けば71km。

馬越峠まで

71kmポイントも水を飲み、コーラを飲み、おにぎりを食べる。
そしてすぐに出発。
ここらへんからスポーツ羊羹も出てきており、それがパワーになった。
やはり去年一度走っているのは大きい。
再びその場に着くまで思い出せなかったが、「ああ、ここだったここだった」と記憶が蘇る。
とんでもない登り坂も、仕方ないと割り切れる。
前述の集中力と似たような感じだが「気持ちが乱れない」ってのも大きかった。
まだ行ける、まだ行けると。



そしたら雨降ってきた。




結果的に少し体温も下がり、ようやく馬越峠へ。
今年は制限は大丈夫。



結果的に去年みたいに急いで降りる必要はなかったのだが、去年より遅いのは困る。
ということで再びぶっ込むのであった。
脚はまだ大丈夫。
下る筋肉は残っている。
心肺は問題ない。
エネルギー切れもない。
屈伸をし、開脚をし、股関節を伸ばし、コーラのゲップを出し、深呼吸してからリスタート。

87kmポイントまで

今年もたぶんキロ4分くらいで下れたと思うんだよね...
85kmまで一気に下り、平地になってから2kmはちょっと辛かったけどそのままストライドを意識して駆け抜ける。
このコースの中一番心拍が上がった。
けど大丈夫。
87km地点でちょうど16時。
11時間だ。
あと13kmをキロ10分で行っても、つまり最悪は歩いても制限時間で行ける。


うどんを食べ、おにぎりを食べ、コーラを飲んでリスタート。


ゴールまで


90kmへ向かう途中、ユキさんが沿道で待っててくれた。
そして2本目の凍ったペットボトルをくれた。
これ本当に助かった。
少し山下りのダメージで体が悲鳴をあげていたとこだったから、ユキさんと話し、気持ちを整理できた。
その後数カ所先回りしてくれて、ずっと応援してくれていた。
本当にありがたい...


95kmを過ぎ、ユキさんから「もうあとフラットですよねー?」って言われ、いやそうじゃなかったはず、去年最後にりえさんに裏切られたんだって思い出し、再び気持ちが引き締まる。
エグい登り坂が待っていて、その後ゴールから遠くへ引き離されるんだった...


結果的にそういうことも思い出しながら走れたので、最後まで折れることなく走り切れた。



写真はユキさんが撮ってくれたもの。

フィニッシュタイムは12:34:21。


いやはや、本当に嬉しかった。
初めてのウルトラが柴又100kで、13:40。
2回目が去年の野辺山で、13:40。
一気に1時間更新できて一安心。
死ぬほど暑かったけど、なんとかやり切れたよ...


分析

去年と比較してみる。

距離 2016年通過順位 2016年ラップ 2017年通過順位 2017年ラップ
10km 1618 1:12:46 1867 1:10:37
20km 1603 1:20:26 1467 1:17:21
30km 1514 1:14:19 1443 1:15:30
40km 1462 1:15:06 1104 1:05:34
50km 1432 1:15:00 924 1:04:37
60km 1361 1:35:31 670 1:16:12
70km 1308 1:35:31 533 1:18:13
80km 1268 1:52:04 467 1:38:53
90km 1157 1:02:09 411 1:00:46
Finish 974 1:19:40 399 1:26:19
タイム 974 13:42:32 399 12:34:21

なんと、最後の10km、去年の方が速かった。
しかも結構大差...


ここ、今年もちゃんと走れた気がしたんだけどなあ。




来年どうすっかなー




参考文献


過去23回で一番過酷だったらしい2017年野辺山ウルトラマラソン | ウルトラランナーへの道 ブログ


2017 Nobeyama 100k Ultramarathon – SaiyanFit Blog

野辺山ウルトラマラソン DNF : お日様サンサン