マッチョな生き方たち

鬼のようなしんどい一週間だったのだが、色々な人との出会いも多く、これはちゃんと記録をしておかないとと強く思う日々だった。
けど依然アタマを抱える問題は消えず、会社と向き合う方法論を考えると楽しんでいる時間にふいに我に返ったり、そういう自分に対しての苛立ちを感じながら過ごしていた。




俺にとっては珍しく、時系列での記録をする。


14日の火曜日は休日出勤。
大前提で火曜水曜休みのこの会社の規定にはそろそろムリが来ている。
俺が会社の規定に適合していないのではなく、会社が受注をするプロセスにおいて社会の1週間の動きに適合していないのだ。
そう考えると、創業者の「24時間、366日働きなさい」という考えには、そこまで考えて初めてたどり着く境地なのだ。
正しい。


上司の付き合っている業者に代理で打ち合わせに行き、その後一度事務所に戻って足立区は千住へ。
先月勉強会をした訪問介護の事業者より相談。
事業スキームと、有効な事業提案、つまりは建物の運営をできるように提案してほしいとのこと。
ありがたい話だ。
そして俺はまだまだ勉強しなければならない。


夜は不動産業者の社長と4人で懇親会。
上野の中華料理屋で会食。
色々な話を聞けたし、自分のアピールもできたし、楽しかった。
こういう一日を過ごしていると会社の要求する、もしくは縛ろうとする管理の指標なんて非常に低レベルなことなんだろうと実感する。
一日にどんな行動をしたのか、それによる結果はどうなのか。
それはもちろん必要な効果測定だが、今日の一日のような行動は会社の管理指標のパラメータには表れない。
会社からしてみれば今日の俺の行動量はゼロだ。


俺としてはそんなことどうでもいいのだが、それに相変わらずしがみついている体質や、それにより本論を履き違えて異なった成長のしかたをしたり、クリエイティブなアタマを削られて単に「キツいから」辞めるなんていうような若手が次々に出るのが本当に許せない。
いい加減色々と働きかける年齢なのだ。
会社にいる人間の責任として。


水曜日は一日オフ。
思う存分勉強をし、夕方から親友と会い、彼も試験前だってので一緒に勉強していた。
久々の学生気分というか、学生だったら遊びに行っちゃおうぜになっちゃうんだろうな。
目的があるのはすばらしいことだ。
夜はさらっと飲んで帰宅。


木曜日は代休。
夕方まで勉強して、恵比寿へ。
恵比寿自体はそんなに馴染みがないのだが、街としてはやっぱりいいなあと思う。
別れた彼女と初めて呑んだのも恵比寿だし、合コンで同僚が途中から逃げ出したのも恵比寿だし、まあ思い出も色々だ。
そんなわけで最近仲良くなった会社の受付のお姉さまと、その友人たちとの呑み。
初めての人にいっせいに会う緊張感みたいなのは嫌いではないし、俺自身は思いっきり八方美人の殻に包まれているので、アジャストしながら色々な人の話に耳を傾けるようにしている。
傾聴っていうんだっけ、そういうの。
最終的にはお酒でどんどんドライブがかかっていくんだけど、その加速の仕方も好きだし、そもそもそういうのを許容してくれる周囲の人がいるってのがありがたいことだと思う。
いい友人がたくさんいて、これは自慢だが俺は恵まれているのだ。



で結局途中から合流した同僚と二人でカラオケに行き、イースタンユースをひたすら唄い続けて帰宅。



金曜日は朝一番で法務局に行き、直前まで放置していた案件の準備。
好きで放置していたわけではないが、安心と信頼による多方面からの依頼で結局信頼を失うように仕事の山にうずもれている。
金曜日は事業部の朝礼があって、それくらいは出ろとか言われるのだが、それくらいならまだしも顔を合わす機会なんていくらでもあるんだからちょっと失礼させてもらう。


昼過ぎに大学の陸上部の後輩がOB訪問で来てくれた。
会報の広告の費用の請求書を頂き、来年もちゃんと出します、と約束。
非常に感じのいい後輩で、こういうのも縁だからしっかり応援したいなあと感じた。
彼は4年生で、この時期はうちの本社にも就職活動の面接でたくさん4年生が来るからそういうのと比較してしまった。
学生っていっても色々ね。
就職活動に関しては色々感じることもあるし、受ける側も採用する側も色んな考察が抜け落ちているんじゃないかと今の社会に対しては感じている。
そういう意味では俺が今一番興味を持っているセクションでもある。
会社の顔として対峙し、会社の未来を決める人材を見つける非常に重要な役割なのだ。
それを自覚しているのだろうか、と。


その後板橋の金融機関に行き、前の担当が異動をしたので新しい担当に挨拶。
結果に繋がらなくても、やらなければならない。
というか、結果に繋がると思うから時間を割くわけで、「エリアが違うからやるな」とか「実績がつくれていないからやるな」とかそういう感覚には本当に腹が立つ。


戻って再び不動産業者が訪ねてきたので打ち合わせ。
いわゆる業者間のマナーって大事だなと感じた。
勉強になった。



夜は高校の陸上部の後輩たちと呑み。
第一部と第二部の二部構成だったのだが、第一部は戸惑っているうちにおわっちゃった感じ。
こちら側の連携の問題。
それを考えると日本代表はすごいと思う。
短期間でチームを作り上げるとはそういうことなのだ。
強い監督も実績のある監督もいらない。
必要なのはオーガナイズする瞬間の前向きな空気感だけだ。
個人的にはそう思う。


第二部は結局しこたま呑んだあげく社会に対する問題提起の時間となった。
後輩とは初めてそういう議論をしたのだが、議論をしたくて彷徨っていたのがわかるほど、堰を切ったような物凄い勢いでの議論となった。
まだまだ喋り足りなかったが、もうお互い酔っ払って何を喋っているのか記憶がないが、記憶がなくなっても議論をし続けていた。
記憶がなくなってもおそらく議論が成り立っていたってのがすごいが、もう覚えていない。



ただ、メモには「ゴールドマン/金剛組/綾瀬はるか」とだけ記されていた。



その後何故かラクーアへ行き風呂に入り明け方就寝。


土曜日は社内作業で終わった。
前日の熱すぎる議論のあとで社内に対する想いが耐えられなくて、さっさと切り上げて帰った。



日曜日は朝から横浜へ。


住宅メーカーを含む今の新築業界には、何社か同じ条件で顧客に提案をするようなシステムがある。
というかそういうシステムでコンサルをかける業者が存在する。
顧客に対しコンサルの立場でニーズを抽出し、同じ条件提示で各社に情報を配信し、それに対する提案をさせる。
当然値段も叩く。
こういうシステムに関して思うことは非常に多く、住宅購入プロセスとしての問題点は様々なのだが、情報が来ることに関しては問題がないので、当然自分の会社も加わる。


俺は今までそのシステムの担当をしたことがなく、基本的には人の紹介だけでほぼ指名で仕事をもらっているので、うちの会社としてはそういうルートのない若手に担当をさせていた。
しかし一週間前に後輩が初回の打ち合わせに出て、その後部門の責任者に介在業者から連絡が入り、
「担当を替えてほしい」と。
顧客からのリクエストだそうで、その時点でマイナススタート。
4社競合で、何を好き好んで最後尾からスタートすることもないのに、と思いながら代打で指名を受け、対応する。
まっとうなお客さんだった。
初回に気分を害するようなことがたくさんあったとのことだったので圧倒的にこっちが悪い。
スタートから最後尾どころかいきなりすっころんだ感じだ。


自分なりに精一杯対応をし、お帰りいただく。


夕方は契約後のお客さんと打ち合わせ。
気が抜けない。
全力で対応をする。
とおもいきや、事前のミスがあって非常に迷惑をかけてしまった。


自分に腹が立って夜中会社に戻り、翌週からの準備。


月曜日は不動産業者との連絡会があり、その対応。
対応というか半ば責任者のような形で仕事をする。
自主的に動くということに関してもう少し周りが教職してくれたらいいのに、と思いつつもそれは仕方の無いことで、言わせてもらうがそもそもこのイベントの意義・理由がちゃんとトップダウンされてない。
課長や部長たち管理職があんなにいるのに、この会社はそういう理由付けを全くしない。
仕方ないから次回は俺が統括責任者でやることにした。
もっといいイベントにしようと思う。


懇親会もあり、そこに自分の部署からの出席者が全くいないことにも腹を立てたが、それも仕方ない。
俺は俺で協力してもらえる、かわいがってもらえる業者さんたちに恵まれている。


繰り返すが、俺は本当に人に恵まれていると思う。


そういうわけで何も翌日の準備ができていないまま懇親会の司会進行までしっかりやって、しっかり飲んで、その後必死で準備をして翌朝を迎える。



火曜日。
朝から日本橋へ。
人身事故だかなんかで電車が遅れていて、間に合わないから神田から日本橋まで走ってしまった。
取引先とプレゼンテーションをし、満足のいくディスカッションをし、他部署の上司と11時過ぎから昼飯を食べる。


「さっきの打ち合わせもそうだけど、相手の部長さんキミのこと気に入ってんだよ、だからあんなにヒントくれるんだ。
俺だってやっぱそういう目線で見るよ。
本部にいると色んなところから問い合わせが来る。
『いい担当を紹介してください』ってお客さんもいるし、このお客さん難しそうだなーって場合もあるけど、やっぱりさ、対応とか見てるからお前に紹介しようって気になるんだよ」


本当にありがたい。


その足で午後は別の金融機関の支店長と打ち合わせ。
仕事の話半分、あとはいつ呑みに行こうって話になっちゃった。


夜はお客さんと打ち合わせ。
わざわざ仕事帰りにこっちの本社まで来てくれる、物凄く色々と気を遣ってくれるお客さん。
誠実に対応をしたいと思い、自分の考えを伝えようとする。
伝えるって難しいなあと。
この年数やってもまだ何もわかってないんだなっていう自己嫌悪が出てしまう。

伝わっただろうか。


全く気が抜けない。



そんなこんなでオフの今日。
アタマをデフラグして、40分ほど走って汗を流した。
運動睡眠うまい食事。
あとは信頼できる周りの人。
いい女の誘惑や一人気ままなオナニーじゃ、やっぱり解決しないのだ。大好きだけど。


明日は代休予定だったけどそうもいかない。
午前中は家でやることやって、午後仕事に向かおう。
文章には表しきれない物凄い孤独感と焦燥感を感じながら。