太志へ

改めて久しぶり。
コメントを残してくれてありがとう。


いきなりの再会でちょっとびっくりしたけど、長文で状況を説明してくれてありがとう。
色々とこの10年間苦労したんだね。
太志とは小学校を卒業して以来だから、未だに太志のイメージは小学校の「算数のできるたいちゃん」のままだ。
あの頃俺は21〜22歳、太志は・・・10歳くらい?
その後のこういう形で再会できるとは予測できなかった。


君の長い文章を読んで、「立派になったなあ」と感じたよ。
こんなに自分のことを文章でちゃんと書けるなんて・・・と。
俺が同じ年齢だった頃は、文章力はあったかもしれないけど、ここまで自分自身のことを冷静に分析できなかった。
もちろん色々と言葉に出しにくいこともあるかもしれないし、ここまで客観的に分析できるようになるまでには相当な時間がかかったのかもしれない。
けれど、そういう目線をしっかり持っているというのは素晴らしいなと。


できれば太志が中学校にあがってからも繋がっていて、何か手伝うことがあれば手伝いたかったんだけど、それは今言っても始まらないよね。
来年受験だということで、これは本当に頑張ってほしいと思う。
まあ、言われなくてもわかってるよって思うかもしれないけど。
何か手伝えることがあったら何でも相談してほしい。


今大学受験をする世代って、俺がイメージできないほど状況が難しいんじゃないかなと感じている。
ネットもある、スマートフォンもある、町にはWifiが飛んでいる、ついったーやSNSなんかの情報通信も充実してきている。
そんな中で外部情報を遮断して「定理を理解する」「暗記する」「読解力を高める」そんな訓練をするのは本当に大変だと思う。
俺自身も資格の試験の勉強なんかをやっていて、それはそれは苦労している。
時代がそうさせている部分もあると思う。


だからこそ、「信念を持って、目的意識を持って」物事に取り組むってのが本当に大事になってきている。
君は君なりに大学受験をする目的を持ってるのだから、それに集中して、後悔しないように手を抜かず走りきってほしい。
きつい状況は、もしかすると開放される間際の頃には愛おしく思えるかもしれない。
結果は後からついてくるし、結果がどうであれ君の味方には変わらないので(それでも良い報告を信じているけれど)、安心して勉学に勤しんでほしい。


受験が終わってひと段落したら、飲みに行きましょう。
福西たちも誘ってさ。


そういえば、俺は未だに自分の小学生の頃の塾の友人たちと付き合っているよ。
幸い同じ中学校に進学したってのもあるけれど、自分を20年近く知ってもらえている存在は本当に大きいものだから、大切にしてほしい。
俺にも小学生の塾の先生がいたけれど、こんなに情報が飛び交う社会ではまだなかったので、結局自分が必要としている時に再会することはできなかった。
時期にフェイスブックやついったーで再会することになるのかもしれない。
彼らももう40代半ば〜50だからなあ。
こういうインターフェースは使い切れない世代かもしれないな。
でも、そんな社会が来たってことです。


君が求めている回答ではないかもしれないけれど、こんなことを感じました。
これからもよろしく。