応援団

引渡してしばらく経ったお客さんの家に届けものをしに久々に行った。

奥さん、息子さんのお嫁さん、生まれたばかりのお孫さんと次々に会い、そのうちご主人が帰ってきて、さらには息子さんも会社から帰ってきた。
結局家族全員に会えた。
お父さんもいるので、四世代住宅。


全員それぞれに言われる。

「たろーさん今年も富士山は?」
「たろーさん結婚は?」


ええ、人生山登り。



驚いたのはご主人が予想外に喜んで、俺の訪問を歓迎してくれたこと。

「おい、せっかく来て頂いたんだから何か出しなさいよ」
「いやおかまないなく」
「けど頂き物なんだけど、たろーさん王子に住んでるでしょ?」
「いいじゃないか、若いんだからお腹空くだろう、休みのところわざわざ来てくださったんだ」



出てきた都電もなか
(都電ユーザーにはメジャー)


「遠慮なく頂きます」






「たろーさんは今後はどうするの?
会社の中でのポジションも変わる時期だろう」





こんなに応援してくれるもんかと驚いた。



「また年末は暮れのご挨拶で来ますよ」
「年末と言わず近くに来たら寄ってくださいよ」