折り返し地点

「肩書きなんてなくてもいい、とにかくお前ら二人はもう切り込み隊長なんだから」


そう言われた俺と同期。
彼はこの一年で覚醒した。
俺は俺で仕込みがある程度形になった一年だった。
彼に及ばない爆発力、彼に負けない持続力。
同じチームになったら面白いことになるだろう。



辞めるもう一人の同期のメッセージが痛々しかった。
彼の言葉を最後まで本気で受け止めてくれない雰囲気が悔しかった。
それでも彼が俺に残したメッセージは何か形にしないとならない。


来年度はまた攻める。