2012年 おうし座の空模様

石井ゆかりさんのサイトより。

http://st.sakura.ne.jp/~iyukari/b2012/brightgreen_wktaurus.html

2012年 おうし座の空模様。


                                                                                                                                                              • -


2011年後半から、
牡牛座の世界では「自分」が問われ続けていると思います。
自分は何がしたいのか
自分は何が好きなのか
自分はどうなりたいのか
自分とは、何なのか。
色々な出来事が起こる中で
半ば強制的にそれに応えさせられている
という気がする人もいると思います。
あるいはまだ、「自分」のことだ
というところまで行き着かずに
ただ、向こうから嵐のように巡ってくるインパクトの強い出来事の中で
どっちをむけばいいのか、途方に暮れている人もいるかもしれません。
でも、きっと2012年の前半に
上記の自問自答にたどり着き
そこで、いくつかの答えを出していくことになるはずなのです。
すなわち
「自分はどうなりたいのか」
「自分は何を愛するのか」
「何が自分と関係があるもので、何が自分とは関係のないものなのか」
という、そのことです。


人間は不思議な生き物で、
誰かに「これは全ての人と関係があります!」と言われると
「そうなんだ!」と、それを信じてしまうところがあるのです。
でも、全ての人と関係があるものなんか
ほんとうに、あるのでしょうか。
自分とは本来、あまり関わりのない物について
「あれは、自分にも当てはまるはずだ!」と信じて
そこで苦しんでしまっている人が
とても多いような気もするのです。
水の生き物は水に生き、
空の生き物は空に生きます。
灼熱の生き物もいれば、
氷の世界で生きるものもいます。
自分が何の生き物なのか、を知るのは、
なかなか難しいことです。
「自分」の心の中をいくらみつめても、
それは、わからないからです。
もしかすると、
魚は空気に触れたときに初めて
「ああ、苦しい、ってことは、自分は水の生き物なんだ」
と悟るのかもしれません。
人間もそんな所があります。
異質なものにふれて、苦しみを自覚して始めて
「ああ、ここは自分の場所じゃない、あっちが自分の場所だ」
と、納得することが出来たりするわけです。


2011年の前半から後半にかけて
牡牛座の世界では、そんな
「自分がどういう生き物か、悟る」ようなプロセスが
進行していくのではないかと思います。
前述の通り、これは2011年の後半に
既に始まっているプロセスです。
2012年の前半、貴方はそれを勢いよく、
一段落する段階まで、進めていくことになります。
そして、夏を境に、
こんどはまた別のやり方で
「自分はどういう生き物なのか」を
確認し、更に理解を膨らませ、
セルフイメージをもっと具体的で大地に根をはるようなたしかなものに
つくりなしていくことになるのです。



たとえば。
社会人になってまだ日が浅い新人にとって
自分のプレゼンテーションが認められるかどうか、は
とても大きな目標です。
でも、仕事をもう少し広い視野で捉えると、
その企画が実現したとき、ちゃんと成功するかどうか?
という問題の方が、より本質的です。
更に言えば、
その企画が成功したとき、社会や時代において、どんな意味を持つのか?
というもっとスケールの大きい問いもあるはずです。
経営者と新人では、そんなふうに、問題意識の段階が異なっています。


2012年の前半くらいまでは
牡牛座の世界は
「プレゼンテーションをどう成功させるか?」
というあたりに焦点が集まっています。
自分がどう生きるのか、ということを
自分という円の中心から考えていくようなイメージです。
これが、2012年の後半になると、
「仮にプレゼンが通ったとして、企画は成功するのか?」
というところから
企画やプレゼンを作って行く観点が生まれます。
さらにいえば、
「企画を成功させて、時代にどんなインパクトを与えたいか?」
というところから
自分のアイデアをスタートさせ、同時に、それをゴールとするのかもしれません。
自分の現在地をとゴールを把握するために用いる地図が
2012年のスタートラインでは、せいぜい20キロ四方のスケールだとするなら
2012年の終わり頃には、
国全体や、世界地図に近いものになっているのかもしれません。
でも、目的は同じなのです。
つまり
「自分は、どういう生き物なのか?」
という、そのことです。



時期的なことをすこし申しますと、
まず、清々しさと情熱がうまく噛み合った状態の中で
新年がスタートしそうです。
年の前半を通して、
内なる情熱が外に出て行こうとする刺激的な「楽しさ」を
感じ続けられるでしょう。
2月、自分が担うべきテーマについて、
長らく感じてきた不安感や自信のなさが
すうっと取り払われていくかもしれません。
それといれかわりに、
美しい希望や叶えたい夢が、
かなり大きなスケールで胸の中に生まれ、
それに向かって、ここから時間をかけて進んでゆくことを
内心に深く強く決意することになるでしょう。
3月から4月にかけては、
とても素晴らしい時期に当たっているのですが
この時期は不思議な停滞感もあって、
なかなかそこにある宝物に気づかない人も多いかもしれません。
先を急ぐことをやめて、
道草を食ったり後ろをふり向いたりするとき、
そこにあるキラキラしたチャンスやきっかけに気づくことができるでしょう。
帰り道の草むらで、しゃがみこんで花を摘むような
そんな心の余裕が、素敵なものたちへの近道になる時です。
5月は「予感」の月となりそうです。
ここから年の後半に起こっていくことを象徴するような、
ちょっと不思議なものが手に入るかもしれません。
6月、すうっと気持ちが爽やかに晴れ上がる人もいるはずです。
2011年の後半からここまでの「大改革」の時間が
ここで、一段落するからです。
過去一年を振り返り、
自分が大きく成長したことを実感する人も多いでしょう。
7月は「受け身」が功を奏する時期となっています。
一呼吸待ったり、人に呼吸を合わせたりするところから、
色々な流れが自分の中に入り込んできます。
話をよく聞くこと、周囲を見渡すこと、
注意深く丁寧にレスポンスを返してゆくことで、
リズムが自然に刻まれていく時です。
「懐の深さ」と、他者に対する反応のゆたかさが
この時期の貴方の道を切りひらくカギとなりそうです。
8月、家族が戻ってきたり、長らく帰っていないふるさとに帰ったり
思い出の人々に会ったりすることで
ある種の力をよみがえらせることが出来るかもしれません。
9月になると、人間関係に力がこもってきます。
前述の
「大きな地図を手に入れて、そこからのフィードバックで自分の位置を知る」
ような出来事が、じわじわと起こり始めます。
ライバルとの戦いや、パートナーとの率直なやりとりなどを通して
自分の今の姿をよく知ることができそうです。
また、ストレートなぶつかりあいが、
思いがけない扉を開くきっかけになる可能性もあります。
10月から11月、
そうした「関係の進展」が、さらに濃く強く広がっていきます。
この時期、ドラマティックな出会いを経験する人もいるでしょうし
他者との関係の中で、
何らかの大切な責任を背負う人もいると思います。
重要な約束や契約を結ぶことになる可能性も高い時期です。
12月は、遠出する人が多そうです。
かつて行った場所を再訪したり、
誰かに再会するために遠い距離を超えたりする人が多いでしょう。
年末、新しいチャンスに出会い、
挑戦の意志を固めて動き出すことになるかもしれません。



愛情関係については、
年の前半は非常に熱い時期となっています。
2011年後半から2012年にかけて、
貴方は大きな成長期にあるわけですが、
自分が成長すれば当然、愛の形も変化します。
好きになる相手のタイプが変わったり、
人との関わり方そのものが変わったりするわけです。
今までとは違ったタイプに惹かれるようになったなら、
それは、貴方自身の成長の表れと言えるでしょう。
年の前半はとても積極的で、自分から動いていくことができます。
フリーの人にはとても出会いの多い時期です。
特に3月から4月上旬は、
スピード感には乏しいものの、
いくつかのチャンスに恵まれるでしょう。
カップルは、婚約や同居など、重要な決断をする人も少なくなさそうです。
人生における大きなターニングポイントにあたっているため、
トキメキを楽しむライトな恋愛より、
未来を真剣に考え、義務や責任を請け負いあうような、
そんな愛の物語に結びつきやすい年と言えます。
時期的には、前述の通り年の前半が熱く、特に3月から4月にポイントが置かれます。
さらに、10月、11月末から12月中旬にも、
素敵な追い風が吹きそうです。



視野が広くなると
自分という存在が
水で薄めるように薄くなり、見えなくなってしまう気がするでしょうか。
確かに、広い世界には無数の人がいて
地図のスケールを大きくすればするほど
自分なんかどこにいるかわからない感じがしてきます。
でも、この時期に出てくる「スケールの大きい地図」は
確かに、貴方という個人にとって、
ほかでもない自分自身のために、必要になってくるはずなのです。
人は、どんな状況にあっても
何らかの関係の中に生きています。
自分を知りたいとか、自分を変えたいとか思ったときは
最終的には
「他者」
の中にいる自分を発見しなければならなくなります。
この時期、貴方は自分の内側から自分を変えていくプロセスの中にありますが
それは決して、閉鎖的な作業ではありません。
変化は内側からはじまっても
広がっていく先は外側であり、
その先端は、メビウスの輪のように、表裏の別が消えてしまっているのです。
貴方が自分のこととして進めていったことが
いつのまにか誰かの声と重なって響いているのを
2012年のどこかのタイミングで、発見する事になるだろうと思います。