運命共同体2011

年度が変わり、組織も大きく変わる。
もしかしたら、年度が変わるごとに配置換えなんかしてたらいけないのかもしれない。
けど仕方がない。
会社は変化を求められている。
今変わらないと。


そんな中立ち上げられた新しい組織に加わることになった。
そして、屋号のど真ん中を背負ってたつ部署に配置された。
注目も期待も大きい。
求めていた変化でもあり、想像しきれぬ大連合であったり、やはり学ぶものが大きい。
こんな組織があればいいななんて思っていても、それ以上の変化や課題が明確になってしまった。
期待と同時に現実を突きつけられる。


けどそれでいい。
望んでいたことなのだ。


終日の研修会があり、組織の人員との初顔合わせ。
俺としては、すでに目的が明確になっていた。
何の為に俺が配置されているのか。



ただ、やはりそれでも感じる。
同じように最前線で動く人員がいない。
それはこれからなのだろうが。


そして後輩に対する思いもまた難しいものなのだ。
伝えるとは、本当に難しい。



「僕たちみたいに好きで仕事ができている人ってそこまで多くないんですよ」


同僚に言われて悩む。
そうか、俺のモチベーションは人によっては疎ましいものなのか。


俺が組織を作るのではないから、上司も部下も選べない。
それでも同じような意志を持った人と仕事がしたいものなのだ。


そう考えると結局尋ねるしかない。



「俺はこういうスタンスで仕事をするけど、あなたは?」


けどこれじゃ解決しない。
温度差を温度差として認識させるだけだ。


ならやっぱりプラスの感情を、成功体験を共有するしかない。


だからこそ頑張ってきた。
コミュニケーションは本当に難しい。
話さないとわからないこともあれば、態度で示さないとわからないこともある。
そこの塩梅が、どうにも難しい。



強要をするつもりはないが、考えが及ばない領域があることを認識してほしい。
それがつまりは「視野が狭い」とか、そういう表現になるんだろうな。
視野とは可視の範囲だ。
それが全てでないことを自覚するべきだし、可視の範囲を拡げてほしいとも思う。


結局そういう視野の共有、拡大なのか。


いずれにしても自分が言葉であれ態度であれ、スタンスを示さなければならない立場になってきた。
上や下や、そういうのではなく、同じ目的で集まった人の目的意識を強化する為に。



運命共同体なのだから。