足跡を追っている

久しぶりに規模の大きな案件を抱えている。
色んな取引先に声をかけて、情報を収集して、その中から会社としての結論を導き出し、かつ顧客のメリット、納得感を提供する。
そしてさらに難しいのが後輩に対する教育の現場だということ。
これら全てが自分のアクション一つで白にも黒にも変わる。
もはや今までの緩い環境や組織体制では対応できなくなってきた感も醸し出されてきた。


そんな折に頻繁に思い出されるのが亡くなった上司。
「彼にしかできない」という言葉は賛美でもあり、同時に彼なしでは何もできないマンパワー企業の弱さも実に的確に表現されている。
事実彼がいなくなって、組織の背骨を折られたような悲惨な状況が続いている。


それじゃいけないと思い、そんなんじゃダメだと焦り、彼の意志を継いでいこうと誓い、自分なりに走り続けている。
思えばこの数年間、俺は亡くなった上司の骨拾いしようとしていたのかもしれない。


どうしてこうもトラブルが立て続け起きるもんだろうかと、自分のやり方に問題があるのかと落ち込む日々が続く。
トラブルは一人で抱え込むもんでもないし、なるべく周りの人にも情報共有を促している。
こういうものはテクニックなんかはないし、だからこそ原理原則を意識しないと全く応用がきかなくなる(原理原則となりの課の課長の口癖で、俺には本当にアドバイスになっている)。
それでも状況が改善されない、ストレスが自分のモチベーション削いでいく、そんな中で色々と発信する気力もなくなってくるとマズい。
今そんなギリギリな状況にいる。
体力よりも、気力。


あまりにめげそうになり、高尾山に走りに行った。
気力を充電して、また戦場に臨む。