Night on the planet

昨日は日比谷で部署の勉強会。
IHの使い心地を堪能した。
その後小規模の決起会をしたが、疲労が溜まりに溜まっていて、うまく発散できなかったな。


夜は実家に帰った。
親の相続の話で色々と議論を繰り返す。
父親の考えや想い、母親の配慮や立場を考えると何だかやりきれなくなるが、なんとか役に立ちたい。


母親と話をして一つ驚いたのが俺の根本的なな性格について。
今会社で日々奮闘している(つもりになっている)が、母親にしてみれば
「あんたがいなくたって会社は回る」とのこと。


もっと人にふれ、人を巻き込め、人に任せろ、と。


父親も全く同じで、全て窓口を自分に集約させてしまうそうだ。
「俺がやらなきゃダメだから」


そんなことないんだって。



思えば子供の頃、夜中に電話がかかってきて、ごそごそ着替えながら
「患者の死亡確認に行ってくる」と家を出るような光景を見て、
「俺はそんな仕事はできない」と感じた。
けどもしかするとそれは親父じゃなくてもよかったのかもしれない。
そして今、職種は違っても同じように顧客に接する自分がいる。


「若いうちはいいのよ、当直もする、外来もやる、往診もやる、そうやってキャパ広げて行かなきゃ仕事ができるようになんないんだから。
けど、『全部俺が』っていう性格は直らないだろうね」


取引をしながら「俺じゃなきゃ」って気持ちで仕事をしていたが、自分で自分の首を絞めているような感覚も同時に抱く。
ただ、それでも「担当があなたでよかった」っていう賛辞は何物にも代え難いし、それを求めて仕事をしているのも事実。
どちらが正かと悩む必要はないが、そういうジレンマと付き合いながら歩んで行くのもまた俺の宿命なんだろうか、と。


それにしても疲れがピークだ。
ここんとこ、自分がもう一段階次のステージへ上がる為の分岐点に差し掛かっている自覚がある。


同じ空の続く向こうで俺のことを気にかけてくれるひとがいれば、それで頑張れる。
欲求を満たす方法は人それぞれだが、そういうことでしか満たされない心の部分とはこの先一生付き合っていくんだろうな。