昇華

今年度も引き続き大荒れだった。
ただ、一年間信念を貫き続けた結果、色んな所で芽が出た。
思い出せばこの一年間、とにかく悔しい思いをひたすらモチベーションに昇華させる作業と、照準を合わせ、そのブレを補正する作業に終始していた。


モチベーションを維持する為には、細かいアメとムチでは効果がない。
マクロにひいたとき、ゴールや方向を見定めることができているかどうか。
アメとムチはむしろその補正でしかない。
大前提でやる気がなければ、人の心はアメとムチじゃ動かないのだ。


発展途上な時期に必要なのは、物事の因果関係と自分の実力を客観視できる力だろう。
それを徹底的に教え込むプロセスが欠落していたから、自分で意識できるようになれたのはある意味幸運だったし、一歩間違えれば負荷に耐えられず腐り切る可能性だってあった。
世田谷での四年間はバネが伸びきって使い物にならなくなる寸前の状態で過ごしたような感覚だったし、そもそもそこでモチベーションを崩さずにいられたのは新入社員で過ごした一年での気が狂うような試行錯誤があったおかげかもしれない。
あたりまえのことをあたりまえのようにやるってことがここまで難しいとは思わなかったし、そんな発想もなかった。
それだけ無知で、何もできない人間なのだ。



そこに気付けただけでもこの5年間は意義のあるものだった。





早いとこ風邪治してまた走りだそう。