「ちょっとたろちゃん通訳してよ」
「いやらんちゃんの方がわかるでしょ」
「あいつはトラブルメーカーなんだよ」
「俺もだよ(笑)」
「日本の女性との出会いはどこに行けば見つかるんだろう?」
「わかんないな。池袋じゃない?」
「池袋はでかくてさ、なんか不安になるんだ。
3週間限定で池袋に来ている」
「そのあとはどうするの?」
「福島に戻るんだ」
「英会話の先生なら他にも教室あるんじゃない?」
「わからない」
「この店は初めてなの?」
「そう。びっくりした。ガスとか使ってないんだね。
俺はアラスカのレストランでも仕事してたんだけど、これはすごいと思うよ」
「備長炭って言うんだよ。日本に来てどのくらい?」
「まだ4ヶ月」
「来たばっかじゃん」
「しかも日本語すごい難しい」
「福島だとなまりもあるんじゃない?」
「全然わからん」
「二人ともアラスカ出身?」
「いや、俺だけ。あいつは違う。てかあいつとも日本に来て英会話の研修で知り合った」
「次どうする?」
「俺?俺は帰るよ」
「たろさんの良くいくバーに行きたいんだけど」
「出会いはないかもよ(笑)それに東口だよ」
「お前どうする?俺たろさんの行くバーに行きたい」
「別の友達が今池袋に居るんだって。1時間くらいしたらそっち行かないといけないんだけど」
「どこ?」
「西口」
「でもたろさんのバー東口だって」
「俺約束しちゃったんだよ」
「たろさんどうすればいいと思う?」
「俺が良く行く西口の別の飲み屋に行けば解決するとおもうんだけど」
「それじゃ〜ん」
「たろさんは今好きなひといるの?」
「いるよ。そっちは?」
「俺は彼女と別れたい」
「俺は別れた彼女とよりを戻したい」
「どっちもどっちだな」
「たろさん男にモテもてそうだよね」
「あっそう思う??」
「そう思うってまさか?!!」
「いやいやいや」
総括:俺は国境を越えて誤解されている。