型破りのプロセス

何の業種でもそうなんだけど、やっぱり自分の仕事をちゃんとできる人はすごいなと。


ある程度の型みたいなのがあって、その精度をとにかく高めていき、それを踏まえた上でアレンジする、場合によっては「壊す」。


役者とかもそう。


芽が出始めるのは、そういう型を自分なりに変化させようとし出した時。


そんなプロセスをちゃんと踏んでいる人は、スキがない。



逆に考えると、俺はスキが多すぎる。




終電間際に会社の近くの呑み屋に顔を出すと、三月までのチームのメンバーが呑んでいた。
30分ほど呑み、終電で帰る。
「タクシー代ぐらい俺が出してやるって!!」
そんな気ないくせに、その気持ちは嬉しいよ。


終電は結局池袋止まり。


歩いて帰る途中、半年振りに馴染みのバーへ。


「カスガさん、新宿の支配人になっちゃいましたよ」
「この前行きましたよ」
「僕来月一杯で辞めるんすよ」
「三年くらいいました?
残念だなあ。
次はどういう店?」
「いや、ふつーに昼間の仕事しようと思ってて」
「こいつが辞めた後は、20歳が入ってきますよ」
「若いなあ」
「壁感じます」



明日は安行慈林。