本葬にて

前夜は孫3人で温泉に行く。
信州健康ランド
俺はダントツに年下だったが、楽しかった。
祖母が引き合わせてくれたのかと思うと妙な違和感を覚える。
祖父母がいなければ成立しなかった孫3人の従兄弟関係。


午前3時頃に帰ら、就寝。

宿場街の夜が明け、葬儀の準備に入る。


修善寺から母方の祖父が来て、俺は塩尻駅に迎えに行く。
じいちゃんは元気そうだったが、また少し歳をとった。
聞けば相変わらず日本酒を呑んで一人で食事を作り、生活をしていた。
大学生の時にじいちゃんには酒をサシで呑んで潰された。

俺は湯船の中で目が覚めた。
お湯は冷めていて、死ぬかと思うまで呑み、湯船でもう一度死ぬかと思った。



葬儀には坊さんが多かった。
6人来てた。
そういや祖父の葬儀には9人来てた。



祖母は生前短歌を教えていて、教え子が別れの挨拶に短歌を詠みあげていた。
思い出を惰性で語られるよりずっと良かった。
あと、申し訳ないが読経は寝た。


冠婚葬祭って、終わったときの安堵とか寂しさとか、何かから解き放たれた気分とかを感じさせる。


んで会社に戻りました。