夜明けの歌

一人の人生が終わり、その死を悼み、また人生を全うしたことを労い、最期に残ったのは感謝だった。


親の最期を看取ること、子供に最期を看取ってもらうこと、次の世代は自分の番なわけで、俺はその時どんなことを考え、その時もし自分に子供がいたら、自分はどう映るのだろう。


父親方の祖父が亡くなった時、祖母が亡くなった今日、俺はその瞬間を看取る父親を見ていた。


親は偉大だと思った。
誰に対して泣いているのかわからないが、涙が止まらなくなった。