二元論的思考について

小泉政権の話。



功績云々は別として、おもしろい視点で考えるなーって思うのは、情報を二元論的に発信していたという点。


良いか悪いか、又は賛成か反対かで物事を判断させることは、問題がシンプルに、解りやすく見えるために支持される。


そして人間は、選択肢を与えられるとその中で自分の考えをあてはめてしまう。


そんな単純な構図じゃ判断できない問題が世の中には多いのに対し、問題に対する選択肢を用意し、

「問題を解決する」のではなく、
「問題の選択肢に回答をさせる」ということをさせている点に、小泉政権の特色がある。


解りやすいから、その問題提起に対し広い支持を得ることに成功はしても、グレーな部分にフォーカスを当てたり、または広角レンズで覗いてみたりする習慣が徐々に失われつつあるのかな、という懸念。


そういや久々に会った先輩に、「郵政民営化、キミは賛成?」って挨拶代わりに訊かれてなんだかシラケたのを思い出した。