営業って基本的に自社の商品を売り込む仕事だ。
そこでは商品を評価してもらうのが重要になるが、それと同じぐらい大切なのは
「自分から」モノを買ってもらうこと。
前述の通り、お客さんが言ってくれた。
「キミの勝利だ」と。
ここ2週間の商談で、物凄い葛藤があった。
商品としての評価がなかったら決めてもらえないのか?という不安。
自分の買い物の仕方がそうではなかった。
例えばクルマ。
トヨタや日産のクルマでなく、インプレッサを選んだのはほとんど直感だった。
モノがいいのはわかっている。
どこも大差ない。
トヨタ車が出す速度を日産車が出してぶっこわれるわけでもない。
じゃあ何が決めてかって言ったら、自分がスバル車に持っているいいイメージをそのまま訴求してくれて、寛容な態度でキチンと対応してくれた担当がいたから。
自分がそういうスタンスでモノを買うもんだから、単純に住宅の価格や構造で決められるのは納得いかなかった。
それだけに、
「キミの勝利だよ」
と、担当者を評価してくれたことがホントに嬉しかった。
考えてみたら、自分が初めて契約をしたお客さんもそうだった。
「そのセンス、能力、誠実さ、行動力、忍耐強さは、将来の御社を背負うに充分値する人材」
冗談抜きに、お客さんがそういう文章を書いて会社に寄越してきた。
そして、それでも訴訟間際のクレームは起きた。
気に入られても非力。
モノを売るというスタンスを履き違え、職場を離れる。
そして現在。
やっぱり決め手は信頼関係であり、コミュニケーションであり、説得より納得であり、理詰めより感情論であり、喜びであり。
この仕事の醍醐味だ。
小手先の努力より、喜びを勝ち取る、大きな流れを掴むアプローチを実践していこうと思った。
とりあえず9月末までの半期分のノルマは達成した。
次行こう。