合格発表の前に書いておいた製図試験終わったよ、の記録

 

色んな思いが込み上げる6時間半だった。

フルマラソンに近い。

いや、フルマラソンよりも予測ができない。

試験が終わった瞬間のどうしようもない気持ちと、感情が処理できずに涙が出そうになる反応は、これが結果がどうであろうと今の自分の心身が応答したものだったんだなあと、尊ささえ覚えた。

 

できたのか?

できたかできなかったかはわからない。

できたと思える部分もあった。

ミスも後になって見つけたが、それが致命傷なのかはわからず仕舞いだった。

 

 

台風での10/13の延期で、立て直せたのか?

前述の通り試験延期が前日決まり、そこからのモチベーションの維持は大変だった。

バロメーターとして対話を続けたタイムアタックも、その後の仕事やらなんやらでずるずる遅れた。

9月も一度遅れをとっていた。

イメージしていたのはマラソンだったので、一度集団から遅れたときのアクションを冷静に考えた。

もう一度集団に戻ってくる。

 

準備期間はどうだったか?

充分だったと言えば嘘になる。

初年度はとにかく時間がない。

もちろん見切りでスタートを切るも、学科試験は9月に合格発表。

そこから製図試験まで1ヶ月。

学科がある程度基準点をしかり上回れたからよかったものの、当確ライン上の人は気持ちも入れにくく地獄だったと思う。

そういう意味では、マークミスしていなければ大丈夫だったので、学科試験直後から製図の勉強に向き合えた。

 

 

 

でも、10/13の延期が決まり、10/13の本試験を解いてみて、解けなかった。

 

 

だからこれは、台風のことを言うと不謹慎かもしれないが、延期という事実は自分にとってチャンスだった。

そこから立て直し、さらにエンジンをかけた。

 

 毎日書き続けたタイムアタックは、100日を超えた。

 

一緒に試験突破を目指す友人にも助けられた。

 

 

前日、やっぱりそう思った。

 

 

当日は、1歳11ヶになる娘が初めてトイレでうんちをしてくれて、これは流れがいい、と前向きに家を出発した。

もちろん、12/8のタイムアタックもした。

 

 

試験会場は新橋の貸会議室。

10/13に試験が流れて、同じ人数のハコを2ヶ月後都内で確保できたのもすごいなあと思いながら、電車を見ると製図板を持っている人がちほららいて、ああそうだよね、と思いながら、そんなことを少し冷静になりながら試験会場へ。

試験中食べられるのかわからなかったが、一応コンビニで食料も買った。

 

会場に入ると会場の一番後ろ。

最初に思う。

 

 

「広すぎて一番前の張り紙も座席番号も見えないじゃん…」

 

 

仕方ないので一番近い、というか一番後ろの席の番号を見ると、

 

 

俺だった。

 

 

教室の一番後ろで、これは快適。

机も一人1台。

製図板を置くから前から机の左、右、と交互に座っていく。

会場も机も快適だった。

ただ、ちょっと寒かった。

 

 

 

試験が始まった。

 

 

 

試験中はあっという間の6時間半。

なんというか、もう一瞬の気の緩みも許されない時間を過ごした。

 

 

再試験はサプライズはあるか?

ぱっと見、見当たらないぞ。

10月の本試験とあまり印象が変わらない。

展示室と多目的室。

チケット確認の為の前室。

これは10月試験を分析していた人が有利になってしまうのか?

 

 

違った。

 

 

ただただ、死ぬほど難しくなっていた。

10月の亡霊が襲いかかる。

多目的室は1階か?それでいいのか?

 

 

エスキスが終わらない

 

 

気がつけば周りは描き始め出す。

自分の描くスピードとかかる時間はわかっているから、エスキスがのびるほど残された時間が削られる。

エスキスの精度が低いほど、作図で後戻りがあって時間がかかるのもわかっている。

 

 

けど仕方ない。

こちらも同じく見切りをつけて描き始める。

寒くて途中シャーペンがうまく走らない。

0.3ミリはボキボキ折れる。

焦る。

丁寧に掛けない。

 

 

ここで初めてわかった。

丁寧さは必要ない。

汚くても残さなければならない情報を刻むことの方が重要だった。

全部0.5ミリに切りかえ、全てフリーハンドで残りの時間を使う。

見直す時間は取れなかった。

試験終了の合図と同時に書き終わった。

 

 

再現した1/400はこんな感じ。

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再現図、すぐ描いても忘れてるのね…


 

 

追記

合格してました。

結果が出たあとだと、色々脳内補正されちゃうから、この感覚を残せておいてよかった。